【仏教ブログ】猛暑日の日差しより強い光について

光顔寺明照廟堂/水月精舎(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。

7月に入り昨年を越えるような暑い日々が続いています。各地で35度を超える猛暑日となっているところも多いです。

これだけ暑さが厳しくなると、外出は控えて適切な空調を使い、水分補給をするようにいわれます。外出するのも、外で仕事をするのも大変です。
昨今の米の値段が高くなったのも、近年の夏の暑さによる不作が要因の一つとも言われています。

このように強すぎる夏の日光は、私たちを苦しめるものにもなります。

一方、阿弥陀仏が私を助けようとする働きは、光明といわれます。その光明は、日光や月光を越えた光ということで、超日月光といわれます。

正信偈には
「超日月光照塵刹」
とあります。

日光や月光は、この地上を照らすことはできますが、その光は天上界や地獄まで照らすことはできません。
それに対して、阿弥陀仏の光明は、日光や月光を越えて、あらゆる世界を照らして下さいます。ですから、阿弥陀仏の別のお名前の一つが、超日月光仏といわれます。

浄土和讃にはこのように書かれています。
(114)
超日月光この身には
 念仏三昧をしへしむ
 十方の如来は衆生を
 一子のごとく憐念す

(大意)
超日月光仏ともいわれる阿弥陀仏が、勢至菩薩に念仏三昧を教えて下さいました。十方世界の如来の智慧や功徳を一身に集めておいでになる阿弥陀仏は、私を一人子のように憐れみ下さいます。その勢至菩薩に授けられた念仏が、今私の所に届いて下さるのである。

夏の光はとても強いものですが、それを越えた光明によって私が今念仏するということが起きています。
日光は、どれだけ強くても夜明けから日没までの間しか照らすことは出来ません。阿弥陀仏の光明は超日月光ですから、いつからいつまでという時間の限定はありません。

しかも、どれだけ照らしても日光のように暑さで苦しい目にあうことはありません。一人子を憐れむような柔らかい眼差しのように私を常に照らして、念仏するものに導いて下さいます。

暑い日が続いて、早く涼しくなればいいのにと太陽を見上げる時に、もっと強い光が私を照らして下さっていることを思い出して下さい。

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Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺信徒。
   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。


※上の画像は生成AIが考えた「猛暑の中、救い・安らぎをもとめて阿弥陀如来のみもとに集う人々」です。

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Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺信徒。
   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。

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