【仏教ブログ】花まつりと縁起

光顔寺明照廟堂/水月精舎(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。

4月8日は花まつりです。お釈迦さまの誕生日とされている日です。小さなお釈迦さまの像に、甘茶をかける姿をみたことがある人もおられると思います。これは、お釈迦さまがお生まれになった時に甘露の雨が降ったとされることにちなんでのことです。お釈迦さまがお生まれになったことを祝っての日です。

お釈迦さまの説かれた仏教は、日本に伝わって以来日本人にも大きな影響を与えています。その仏教の根本の教えの一つに「縁起」があります。縁起は因縁ともいわれます。

「縁起」と聞くと、「縁起がいい」「縁起が悪い」といった、ある物事がおきる前の前兆といった意味での言葉を思い浮かべる人も多いかと思います。しかし、仏教でいう縁起は、「縁って起こること」あるいは「縁って起こっている状態」の意味です。

この世のあらゆる物事は、必ず何かの原因(因)があり条件(縁)があって生じ存在していることをいいます。原因があっても縁がなければ物事は存在しないので、人と人が出会ったり別れる時にも「縁」という言葉を日本人はよく使います。

例えば、ある人と同じ職場や学校になるのも、いろいろな縁がそろわなければ起きないことです。また、縁によって起きるからこそ、いつまでも変わらない物事はありません。あらゆるものは常に変化を続け、今の状態は一時的なものに過ぎません。そういう意味では、いま目の前にある物事は決して当たり前のものではなく、本当に有り難いものということになります。

この春にいろんな別れや新しい出会いがあった人もいると思います。それらも縁によるものですから、一つ一つの縁を大切にしていきたいと思います。

みなさんが、つきあいのあるお寺もまたご縁というものです。どれか一つの条件が違っていたら、お互い会うこともなかったと思います。仏教とのご縁というのはまた有り難いものです。

「仏教聞きがたし」といわれますように、中々仏教を聞くご縁というのには会えないものです。いま聞くご縁にあっている人は、どうかそのご縁を大切にして頂きたいと思います。


※下の画像は生成AIが考えた「潅仏会(花まつり)」です。


Profile

1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。

脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。

現在、浄土真宗本願寺派光顔寺信徒。

   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。

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