【ご供養便り】日没の時に想う

光顔寺越乃國阿弥陀堂(光顔寺 永代供養型納骨堂・室内墓)の僧侶スタッフ、釋玄理です。

前回からの続きです。本日は『日没礼讃・無常偈』をご紹介いたします。本来は一日の仕事が終わった日没の時間に人生の無常を味わいながら拝読されたものです。最も流麗なるお勤めとも云われます。

光顔寺では、都心東部(中央区を中心としたエリア)のご門徒さんのお通夜、ご法事(年忌法要)、初盆、報恩講などにお勤めしています。ご本山・本願寺でも報恩講や歴代宗主の祥月法要(年命日の法要)でお勤めしています。現代語訳と併せながら拝読していただけると幸いです。

合掌 称名

 

『日没礼讃・無常偈』

 

諸衆等聴説

もろもろの人々よ聴け

 

日没無常偈

いま日没の無常偈を説こう

 

人間怱怱営衆務

人間はいそがしくいろいろな務めにかかわって

 

不覚年命日夜去

いのちの日夜に去ることを知らぬ

 

如灯風中滅難期

あたかも風中の灯がいつ消えるとも期しがたいがようである

 

忙忙六道無定趣

いそがしく六道を経めぐってさだまれる所がない

 

未得解脱出苦海

いまだに解脱して苦海を出ることができない

 

云何安然不驚懼

どうして安閑としていて驚かずにおられようか

 

各聞強健有力時

おのおの聞かれよ 強健にして力ある時に

 

自策自励求常住

自らつとめ自ら励んでさとりを求めよ

 

 

 

願弟子等臨命終時

願わくは、 われら弟子たち、 命が終ろうとする時、

 

心不顛倒心不錯乱心不失念身心無諸苦痛身心

心顛倒せず、 心錯乱せず、 心失念せず、 身心にいろいろの苦しみなく、

 

快楽如入禅定聖衆現前

そのたのしみは禅定に入るがようで、 聖衆がたが前に現れ、

 

乗仏本願上品往生阿弥陀仏国

如来の本願力によって、 阿弥陀仏の浄土に上品の往生をとげよう。

 

到彼国已得六神通入十方界

その浄土に往生し終って、 六種の神通を得て十方の迷いの世界に入り、

 

救摂苦衆生

苦しみの衆生を救おう。

 

 

虚空法界尽我願亦如是

虚空法界の迷いの衆生が尽きるならば、 わたしの願いも尽きるであろう。

 

発願已

発願しおわって

 

至心帰命阿弥陀仏

心から阿弥陀仏に帰依したてまつる。

(已上)

 

 

お通夜,お葬式,ご法事

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