【仏教ブログ】阿弥陀仏とサンタクロースの違いについて

光顔寺明照廟堂/水月精舎(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。

浄土真宗とは関係ないことですが、子どもたちにとって12月と言えばサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれる月です。

仏教関係の保育園、幼稚園でなければ、クリスマス会が行われ、職員の方がサンタクロースに扮して子どもたちにプレゼントを持ってきてくれたりします。私もかなり小さい頃は、サンタクロースの存在を信じていました。枕元に欲しいおもちゃの載った新聞の折り込みチラシを置いた記憶があります。

しかし、サンタクロースは12月24日の夜という日時に限定してあり、それも年に一度です。また、「親のいうことを聞かない子にはサンタさんはやってきませんよ」とか「宿題をちゃんとしない子にはサンタは来ない」など聞かされている子供さんもいると思います。

それに対して、阿弥陀仏にはそのような日時の限定や、○○しないものは助けないという条件はありません。阿弥陀仏がやって来られる日を待つ必要は有りません。いわゆるお迎えをまつ必要がないのが阿弥陀仏の救いです。

臨終に阿弥陀仏が迎えに来てくださることを、来迎といいます。それに対して浄土真宗では不来迎といい、来迎をまつ必要はないと教えられています。それを不来迎といい、また平生業成といいます。

それについて、御文章では以下のように教えられています。

されば平生業成といふは、いまのことわりをききひらきて、往生治定とおもひ定むる位を、一念発起住正定聚とも、平生業成とも、即得往生住不退転ともいふなり。(御文章1帖目4通)

平生業成とは、現在生きている今この時に浄土往生が決定することをいいます。それは、今助けるという阿弥陀仏の仰せを聞きひらき、往生が定まったと思い定まるところを、一念発起住正定聚とも、平生業成とも、即得往生住不退転ともいわれます。また、サンタクロースは子供が欲しがるものをプレゼントしてくれますが、阿弥陀仏は違います。私が思ってもいない、この生死を離れ浄土に往生し仏にするという願いを建てられその通りに救ってくださいます。

子供やお孫さんにサンタクロースのことを聞かれた時に、阿弥陀仏のことを話をされてはいかがでしょうか。

※上の画像は生成AIが考えた-「プレゼントをくれるサンタクロースと後生を解決する阿弥陀仏」-です

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Profile

1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。

脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。

現在、浄土真宗本願寺派光顔寺信徒。

   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。

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