【仏教ブログ】4月は浄土真宗の立教開宗の月
光顔寺明照廟堂/水月精舎(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。
今年は1月からの令和6年能登半島地震が起き、今でもまだ被災地では道路も水道も復旧していない箇所も多くあります。そんな中ですが、4月になり、新たなスタートの季節となりました。
浄土真宗でも4月は立教開宗記念日のある月となっております。浄土真宗を開かれた親鸞聖人は、その主著である「教行信証(顕浄土真実教行証文類)」を制作された事をもって立教開宗と真宗教団連合で定められています。親鸞聖人が元仁元年(1224年)4月15日に教行信証の草稿本が完成されたとされるので、その日となっております。
教行信証は、全六巻ある大部な著作です。親鸞聖人は、草稿本の完成以後、生涯にわたって修正を加えていかれたとされています。浄土真宗はどんな教えかという事が、この教行信証を書かれる事によって現代まで伝わってきています。
実際に、この教行信証を読む人に向けて親鸞聖人はこのように書かれています。
もしこの書を見聞せんもの、信順を因とし、疑謗を縁として、信楽を願力に彰し、妙果を安養に顕さんと。(顕浄土真実教行証文類・化身土文類)
(現代語訳)
この書を読むものは、信順すればそれが因となり、疑い謗ってもそれが縁となり、本願のはたらきによって真実の信を得、浄土においてすぐれたさとりを得るであろう。
この書を読むことは、浄土真宗の教えに出あうことです。浄土真宗の教えに出あった人は、信ずる人も、謗る人もそれぞれが因縁となって、阿弥陀仏の本願の働きによって真実信心の身となり、この世の命が終われば浄土に往生して仏のさとりを得るのです。
4月は、年度初めということで新しい学校や、職場、配属先、あるいは定年後の生活といった新生活がスタートする人も多いと思います。人生の門出に当たり、自分はこの先どこへ行くものなのかを考えてみてください。
親鸞聖人は、私に向かって「信楽を願力に彰し、妙果を安養に顕さん」とどこへ向かってゆくのが私なのかを示して下さっています。真実信心を獲て、やがて仏に成る身とさせていただきましょう。
以下の画像は、画像生成AIが考えた、「この書を読むものは、信順すればそれが因となり、疑い謗ってもそれが縁となり、本願のはたらきによって真実の信を得、浄土においてすぐれたさとりを得るであろう。」です。
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宮田秀成/光顔寺・仏教アドバイザー(真宗教義、脱カルト担当)
Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺(富山)信徒。
光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。