【仏教ブログ】梅雨入りとお釈迦さま

光顔寺明照廟堂(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。

6月に入りました。今年は梅雨入りも早くなりそうで、水害に対する注意喚起もなされています。

雨が続くと、外出もままならず、また畑や田んぼを作っておられる方は仕事にいろいろと影響が出てくると思います。

お釈迦さまの時代には、インドでは雨期になると安居(あんご)というのが設けられました。安居とは、各々各地で修行をしているお弟子方が、この雨期には一ヶ所に集まって修行をしたものです。元々は、雨期に入ると、草木や小さい虫を知らずに踏み殺す恐れがあるとしたのが由来とされています。

雨期に行われていたので、雨安居とも夏安居ともいわれています。現在でも日本の仏教各宗で、一定期間僧侶が集まって修行や、反省学習をする安居が設けられています。

(安居:参照1)

(安居:参照2)

https://www.hongwanji.or.jp/news/cat4/001511.html

(安居:参照3)

https://www.koyasan.or.jp/sp/news/2022/04/26/4646/

現代では、雨が降っても予定は変えられないという人も多いと思います。それでも、雨によって外出予定がなくなった、予定していた仕事ができなくなったということはあると思います。そんな時は、日ごろあまり考える暇がなかった人も、お寺に足を運んでみては如何でしょうか。

各地のお寺では、法座がもうけられています。雨が降ったら家でじっとしているよりも、ご縁のあるお寺に集まって仏教の教えを聞かせていただくのがよいご縁と思います。

浄土真宗では、仏教の教えを聞かせて抱く事を聴聞といいます。そしてこの聴聞がとても大事だと教えられています。

いかに不信なりとも、聴聞を心に入れまうさば、御慈悲にて候ふあひだ、信をうべきなり。ただ仏法は聴聞にきはまることなりと[云々]。(御一代記聞書193)

どれだけ不信のものであっても、聴聞を心にいれれば、阿弥陀仏のお慈悲によって信心を得るのです。そこで仏教は聴聞する事に極まるといわれています。

梅雨の時期こそ聴聞のご縁としたいものです。

―――――――――――――――――――――――――――

宮田秀成/光顔寺・仏教アドバイザー(真宗教義、脱カルト担当)

Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺(富山)信徒。
   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です