【仏教ブログ】年末大掃除・忘れているものはないですか?

光顔寺明照廟堂(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。

今年も早いもので一年も終わろうとしています。

年末に向けてそろそろ大掃除の準備をしようかと言う人も多いと思います。

大掃除になりますと、日ごろからあれを片付けなければならないなぁと思っていたものを思い切って掃除します。例えば台所の換気扇フードや冷蔵庫の中にある使わなくなった調味料、タンスの中の着なくなった服など、もう使わなくなったり、汚れているけれどもなんとなく面倒なのでそのままにしているものがあります。それらのものを一気に始末をするのが大掃除です。

最近では、断捨離や終活という言葉も定着し、大掃除に限らず不要なものを処分しようという人も増えています。それだけ、現代の私たちは生きていると色々と不要なものを抱えてしまいます。

元々体は一つで、一日は24時間しかありません。家にあるけれども、使わないものも増えてきます。使わない食器や、着なくなった服、二度と読み返さない本などいろいろなものに囲まれています。

それらを手放してすっきりした気持ちで新年を迎えるのはいいことだと思います。しかし、どれだけものを片づけたとしても、必要なものと思っているものでも、最後は全て手放すときがきます。そこで一番に片づけなければならないことは何でしょうか。

蓮如上人は御文章にこのように書かれています。

これによりて、ただふかくねがふべきは後生なり、またたのむべきは弥陀如来なり。信心決定してまゐるべきは安養の浄土なりとおもふべきなり。(御文章1帖目11通)

一息切れた後生のことをよくよく考えなさいよと教えられています。そして、たよりにすべきは阿弥陀如来であるり、信心決定した上で参るのが浄土であるといわれています。

私の命もいつまでも続くものではありません。一番大事な私自身が、後生を迎えたらどうなってしまうのか。それを救って浄土に往生させると働いて下さっているのが阿弥陀如来です。

日ごろ片づけようと思ったものを片づけて心新たに新年を迎えることも大事なことですが、一番大事な私の後生を浄土参りとして頂き日々新たな気持ちで生きていきたいと思います。

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宮田秀成/光顔寺・仏教アドバイザー(真宗教義、脱カルト担当)

Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺(富山)信徒。
   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。

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