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【仏教ブログ】「彼岸(浄土)」へはどうやって行く?2021年09月15日 00:09

光顔寺明照廟堂(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。

お彼岸にちなんだ、前回の話の続きです。

浄土真宗で「彼岸」といえば、阿弥陀仏の極楽浄土を指しています。また、彼岸が春分と秋分を挟んでの7日間行われるのは、迷いの世界(六道)を離れるという意味で、六道の六に一を足したものともいわれています。

迷いの世界を離れるといっても、私たちの目には浄土という世界は目で見ることはできませんし、Googleの地図で調べても出てきません。阿弥陀経には、西方十万億仏土を過ぎた世界と説かれているので、果たしてそんな遠いところまでどうやって行くのだろうかと考えてみると見当もつきません。

そこで、阿弥陀仏は私の所までやってきて、浄土に来なさいと招いておられます。

そのことを、親鸞聖人はご和讃で以下のように教えられています。

弥陀・観音・大勢至

 大願のふねに乗じてぞ

 生死のうみにうかみつつ

 有情をよばうてのせたまふ(正像末和讃)

私の住むこの此岸のことを、「生死の海」ともいわれています。生死というのは、生まれ変わり死に変わり六道を輪廻していることをいいます。それが果てしなく底も知れないということから「生死海(生死の海)」といわれます。

その生死の海から、彼岸(浄土)へ渡して下さるのが、「大願のふね」です。これは、阿弥陀仏の本願によって成就した南無阿弥陀仏のことをいわれています。

阿弥陀仏、観世音菩薩、勢至菩薩が、南無阿弥陀仏の大きな船に乗って、私のいる生死の海に浮かんで、私を呼び続けて乗せてくださるということをいわれているのがこの和讃です。

どこに浄土があるかも、行き方も分からない私に対して、阿弥陀仏の方からやってきて、私によびかけ、浄土行きの船に乗せてくださるのです。ですから、そのよびかけを受け入れて、船に乗れば必ず浄土に行くことができます。

では、よびかけとはどんな声なのかといえば、私の口から出て下さる南無阿弥陀仏がそれです。私の口で称えているように思いますが、その南無阿弥陀仏は阿弥陀仏が私を浄土(彼岸)に来なさいと呼び続けておられる声なのです。

それを、私が聞き入れて疑い無いことを信心といいます。ただ今、この南無阿弥陀仏を私に向けて「浄土(彼岸)に来れ」との呼び声と聞き入れる人は、その時浄土往生が定まります。

お彼岸をご縁に、浄土に往生する身にさせて頂きたいものです。

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宮田秀成/光顔寺・仏教アドバイザー(真宗教義、脱カルト担当)

Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺(富山)信徒。
   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。

金沢市内からの納骨堂のご利用・墓じまい・永代供養・新規の墓地取得について2021年09月01日 08:09

光顔寺納骨堂のスタッフRTです。

最近、金沢市内の方からご相談を賜ることが急増しております。特に手続きが必要な墓じまい(お骨のお引越し)について、金沢市内の墓地・納骨堂からの墓じまいの手続についてこちらに記載してみたいと思います。

●お骨のお引越しのことを法律用語で「改葬」といいます!

 既にお墓や納骨堂などに埋蔵・収蔵されている遺骨を、ほかのお墓や納骨堂に移すことを「改葬」といいます。金沢市内に埋葬されている遺骨を改葬するときは、金沢市役所市民局市民課生活衛生室にてお手続が必要です。

●改葬許可申請の手順

①改葬先の納骨堂または墓地を決定する

②金沢市役所市民局市民課生活衛生室 にて「改葬許可申請書」を入手し、必要事項を記入する(金沢市は複写の特別用紙の指定がある為、HP等からダウンロードできません)

※光顔寺にも在庫がございます。数量に限りがございますので、事前にお問い合わせください。

③現在遺骨が埋蔵・収蔵されているお墓や納骨堂の管理者から、上記1の申請書に埋蔵・収蔵の事実を認める署名と押印を受ける

④遺骨を改葬する予定のお墓や納骨堂の管理者から、「遺骨の受入を許可されていることがわかる証明書(受入許可証など)」をもらう

⑤申請者の本人確認書類(免許証など)を準備する。郵送の場合は本人確認書類のコピーを準備する

⑥上記書類を市役所へ提出する

<必要書類>

    〇改葬許可申請書に記載の遺骨の受入を許可されていることがわかる証明書(受入許可証など)

    〇申請者の本人確認書類(免許証、保険証など。郵送の場合はコピーを同封)

    〇死亡者の死亡の事実のわかる戸籍謄本

    〇死亡者と申請者の関係がわかる戸籍謄本

 なお、改葬許可申請を代理でされる場合は、「代理人選任届(委任状)」が必要です。

 また、遺骨が死産児などのもので戸籍謄本が準備できない場合は個別に対応させていただきます。

ご不明な点がございましたら、光顔寺納骨堂(TEL0766-73-8756)までお電話ください。

【仏教ブログ】お彼岸の「彼岸」はどこにある?2021年09月01日 00:09

光顔寺明照廟堂(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。

今年は、八月半ばに長雨が続きその後猛暑が続いています。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉も、温暖化の今日には通じなくなってくるかもしれません。

9月は23日秋分の日が秋の彼岸の中日となっています。毎年、春分の日と秋分の日の前後7日間にわたって勤修されるのが彼岸会の法要です。この彼岸の行事は、日本で始まったといわれています。日本の各宗派では「修行がしやすい時期だ」ということでおこなわれています。確かに、真夏や真冬に修行するのは大変そうです。

ただ、浄土真宗では「自らのさとりの為の修行」というものがありませんので、この彼岸会は仏徳讃嘆、仏恩報謝の法要となっております。

この「彼岸」は、もともと梵語の「パーラミター」の意訳「到彼岸」を略したものです。

「パーラミター」は、漢字で「波羅蜜」と音訳されています。言葉の意味としては「完成された最高の状態」「完全な」となるところから、迷いの世界(此岸)からさとりの世界(彼岸)に到達することや、そのための修行を「到彼岸」とか「度」と意訳されるようになりました。

ですから、「お彼岸」の「彼岸」とは、「あの世」のことではありません。迷いを離れたさとりの世界をいいます。浄土真宗では、それは阿弥陀仏のお浄土です。

阿弥陀経に

「これより西方に、十万億の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽といふ。その土に仏まします、阿弥陀と号す。いま現にましまして法を説きたまふ。」

と説かれています。

西の方向に、十万億仏土という途方もない世界を過ぎたところに極楽という世界があり。そこに阿弥陀仏という仏様がまします。そしていま現在説法されています。

その阿弥陀仏の極楽浄土が西にあることから、先人は太陽が真西に沈む日を、彼岸の日と呼ぶようになりました。

この迷いの世界、どこに向かっているのか不透明な状態から、極楽浄土という、さとりの世界へ向けて生きる身になろうというのが、彼岸の法要が務められる理由です。何かと不安が多い昨今ですが、私が参るべきところがあるのだと教えられるのが浄土真宗です。

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宮田秀成/光顔寺・仏教アドバイザー(真宗教義、脱カルト担当)

Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺(富山)信徒。
   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。