【ご供養便り】初夜の時に想う

光顔寺越乃國阿弥陀堂(光顔寺 永代供養型納骨堂・室内墓)の僧侶スタッフ、釋玄理です。

 

約ひと月前の投稿の続きですが、本日は『初夜礼讃・無常偈』をご紹介いたします。本来は夜の始まりの刻、床に就く時間の前に人生の無常を味わいながら拝読されたものです。

 

光顔寺では、都心東部(中央区を中心としたエリア)のご門徒さんのお通夜、ご法事(年忌法要)、初盆、報恩講などにお勤めしています。ご本山・本願寺でも報恩講や歴代宗主の祥月法要(年命日の法要)でお勤めしています。現代語訳と併せながら拝読していただけると幸いです。

 

合掌 称名

 

 

諸衆等聴説

もろもろの人々よ聴け

 

初夜無常偈

いま初夜の無常偈を説こう

 

煩悩深無底

煩悩は深くして底がなく

 

生死海無辺

迷いの海はほとりがない

 

度苦船未立

苦海をわたす船はいまだ立たないのに

 

云何楽睡眠

どうして睡眠を楽しんでおられようか

 

勇猛勤精進

勇猛につとめはげみ

 

摂心常在禅

心を摂めていつも念仏三昧におけ

 

 

願弟子等臨命終時

願わくは、 われら弟子たち、 命が終ろうとする時、

 

心不顛倒心不錯乱心不失念身心無諸苦痛身心

心顛倒せず、 心錯乱せず、 心失念せず、 身心にいろいろの苦しみなく、

 

快楽如入禅定聖衆現前

そのたのしみは禅定に入るがようで、 聖衆がたが前に現れ、

 

乗仏本願上品往生阿弥陀仏国

如来の本願力によって、 阿弥陀仏の浄土に上品の往生をとげよう。

 

到彼国已得六神通入十方界

その浄土に往生し終って、 六種の神通を得て十方の迷いの世界に入り、

 

救摂苦衆生

苦しみの衆生を救おう。

 

 

虚空法界尽我願亦如是

虚空法界の迷いの衆生が尽きるならば、 わたしの願いも尽きるであろう。

 

発願已

発願しおわって

 

至心帰命阿弥陀仏

心から阿弥陀仏に帰依したてまつる。

 

(已上)

 

 

お葬式,ご法事,永代供養

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