【ご供養便り】大乗仏教徒の理想 ~お盆に思う、理想と現実~ 2018年07月19日 13:07

光顔寺越乃國阿弥陀堂(光顔寺 永代供養型納骨堂・室内墓)の僧侶スタッフ、釋玄理です。

 

新盆(7月15日)と旧盆(8月15日)には都心を中心とした首都圏や九州北部などを中心にお盆参りという風習があります。お墓参りではなく、僧侶が各家庭へ行って読経をいたします。

光顔寺越乃國阿弥陀堂(光顔寺 納骨堂)の門信徒の方々の4割強は東京・神奈川を中心とした首都圏にありますので、僧侶スタッフが各家庭にお参りに伺います。そこで以前、こういった話をお伺いしました。

 その方は以前は一軒家にお住まいだったのですが、臨海部の高層マンションに引っ越されました。今のようにマンション価格が高騰する前でしたので、比較的リーズナブルに購入できたそうです。当初は管理費も安く喜んでいらっしゃいました。

ところが一定期間を経てマンションの大規模修繕の時期になった時に問題が起こります。管理費未納の方、そして管理費が完納でも賄えない修繕費が問題となり、マンションの総会が荒れたそうです。

なかなか修繕がままならぬまま、マンションの瑕疵が表面化し、資産価値が暴落、その方は「マンションなんかに住むんじゃなかった。いろんな出自の方がいて、考え方もバラバラ、年代もバラバラ、これをまとめるのは大変」と嘆いていらっしゃいました。

様々な出自の人が集まる「人種のるつぼ」と呼ばれるアメリカはどうでしょうか?実際には「人種のるつぼ」ではなく、様々な宗教(生き様)や政治によって、それぞれのコミュニティが独立していることが最近の遺伝子研究で分かってきています。(下記URL参照)

 

アメリカは「人種のるつぼ」ではない──世界最大級の遺伝子バンクの解析で判明
https://wired.jp/2017/03/22/770000-tubes-spit-help/

 

浄土真宗も含め日本に伝わって普及している大乗仏教の目的は「一切の成仏」ですから、それぞれの出自に関わらず、お互いがお互いを願いあっていく仏様になることが目的です。しかしながら、現実の社会の中でそれを実現できていない現状があるゆえ、大乗仏教徒の理想がそこにあるとも思います。

近年は富山県の呉西6市(高岡市・射水市・氷見市・砺波市・南砺市・小矢部市)でもマンションなどの集合住宅が目立ってきました。高齢になってから、一軒家は大変ということで入居される方も多いようです。しかし、メリットばかりにとらわれて、「本当にそれがいいのか」という検討はなされているのか心配です。

合掌 称名

 

 

(僧侶スタッフ:釋玄理)