【仏教ブログ】新年は自分の心を新しく持ち直すこと
光顔寺明照廟堂(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。
年が明けました。大仏次郎は「砂の上に」の中で
新年とは年を新しくすることではなく、自分の心を新しく持ち直すことなのだ。
と記しています。
近年は、年始といっても元旦からスーパーもコンビニも営業をしており、おせち料理も一から手作りをする人もあまりいなくなったと思います。またここ3年はコロナ禍ということもあり、子供や孫が帰省することもない家も多かったと思います。
そうなると、正月を迎えたといっても本当にただ年が変わったという以外に、何も代わり映えがないと感じる方も多いかもしれません。
とはいえ、新年はただカレンダーを新しくすることではなく、自分の心を新しく持ち直すときではないでしょうか。
お釈迦さまの説かれたお経に「法句経」と呼ばれているものがあります。ダンマパダ(真理のことば)ともいわれています。
その中に、
最上の真理を見ないで百年生きるよりも、最上の真理を見て一日生きるほうがすぐれている。
というのがあります。
少し前に、「もう今年も終わり。一年経つのは早いですね」と思っていたものですが、年が明けても気がつくと一日一日をあっと言う間に過ごしているのが私たちの日常です。あっというまにまた1年と過ぎてゆく前に、自分の心を新しく持ち直して、お釈迦さまの説かれた最上の真理を見る一日を生きていきたいものです。 お釈迦さまは、私たちが苦しみから離れる教えを示していかれました。ぜひご縁のある法座で仏法聴聞されることをお勧めします。
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宮田秀成/光顔寺・仏教アドバイザー(真宗教義、脱カルト担当)
Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺(富山)信徒。
光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。