故人への「ありがとう」を伝える、心温まるお見送りを ~ご葬儀・火葬の準備と流れのご案内~
お通夜、そして納棺の時を経て、いよいよ故人さまとこの世でのお別れをし、阿弥陀さまのお浄土へとお見送りするための、人生最大の儀式を迎えます。
この「故人への『ありがとう』を伝える、心温まるお見送りを」と題した章では、ご出棺からご葬儀、火葬に至るまでの一連の儀式について、その意味と流れをご案内いたします。「何から準備すればいいの?」「費用は?」といった現実的なご不安から、それぞれの場面でどのような心持ちで臨めばよいのかまで、皆様が後悔なく、故人への尽きない「ありがとう」の気持ちを伝えられるよう、具体的にお手伝いさせていただきます。
ご葬儀は、深い悲しみと寂しさを伴うものであると同時に、故人さまが私たちに遺してくださった数えきれないご恩や温かい思い出に対する、心からの感謝を新たにする、かけがえのない機縁です。
浄土真宗におけるお見送りは、ただ悲しみにくれるのではなく、故人さまが阿弥陀さまの光に抱かれ、安らかな仏となられたことへの、穏やかな祝福と絶対的な安心の気持ちが含まれます。この章を通して、心温まる、そして意義深いお見送りの実現をお手伝いできれば幸いです。
それでは、まず最初の儀式である「光の世界へ ~ご出棺のお勤め(出棺勤行)~」について、次のページで詳しく見てまいりましょう。。


