
【臨終勤行とは】いのちの終わりに確かな安心をいただく浄土真宗の教え
二七日法要の意味と、この時期に私たちがどのように故人を偲び、仏法に触れていくべきかをお伝えします。
故人がこの世のいのちを終えられてから二週間目、14日目にお勤めするのが「二七日(ふたなのか)法要」です。この時期も他宗では第二の王様(初江王(しょこうおう))の審判の日とされ、故人のために善行を積むことが勧められることがありますが、浄土真宗ではそのような心配はご無用です。
この法要は、慌ただしかった日々が少し落ち着き、ふとした瞬間に故人のいない現実を強く感じ、寂しさや悲しみが募るかもしれない私たちの心に優しく寄り添う大切な時間です。故人を静かに思い起こし、その温かいご縁を通して、阿弥陀さまの変わることのない大きな慈しみに改めて触れさせていただきます。
深い悲しみの中にあっても仏さまの教えが私たちの心をそっと支え、優しく温めてくださることを感じながら、感謝の気持ちを込めて「南無阿弥陀仏」のお念仏をお称えします。そして、自らの「いのちの本当のゆくえ(後生の一大事)」が、阿弥陀さまの確かなお導きによって解決されているというみ教えを聞かせていただき、そのお慈悲に静かに身を委ねさせていただくのです。この法要というご縁をいただくことで、その思いを一層深め、日々の心の支えとすることができます。
