悲しみを「心の支え」に変える日々 ~四十九日までのお勤め(中陰法要)のご案内~

ご葬儀と火葬という厳粛な儀式を終え、慌ただしい数日が過ぎ、少しずつ日常が戻ってくる。そんな時、ふとした瞬間に寂しさがこみ上げ、心にぽっかりと穴が空いたように感じてはいませんか。

この「悲しみを『心の支え』に変える日々」と題した章では、ご逝去から四十九日(満中陰)までの「中陰(ちゅういん)」のお勤めについてご説明します。それは、どうしようもない深い悲しみを、故人さまへの感謝と、明日を生きるための温かい「心の支え」へと、少しずつ、しかし確実に変えていくための、私たち自身のための大切な時間です。

浄土真宗では、故人さまはすでに阿弥陀さまのお力でお浄土へ往き生まれ、仏さまとなられています。ですから、この中陰のお勤めは、故人のためではなく、故人が遺してくださったご縁をいただき、遺された私たちが仏法に深く触れ、生きる智慧と力をいただくための、尊い「つどい」なのです。

この章を通して、七日ごとの節目を大切に過ごすことの意味と、光顔寺が皆様の心にどのように寄り添えるかをご案内いたします。

それでは、まず最初に執り行われる大切な「つどい」である、「おかえりなさい、感謝の集い ~還骨勤行と仮初七日法要~」について、次のページで詳しく見てまいりましょう。