
【富山 石川 臨終勤行】いざという時、どこに相談すれば良い?光顔寺のサポート
富山県・石川県で臨終の際のお勤めについてお困りの方へ。光顔寺にご相談いただく際の流れや、私たちがどのように寄り添い、サポートさせていただくかをご案内します。
大切な方の「もしも」の時、あるいはその予兆を感じられた時、多くの方は深い悲しみと同時に、これから何をどうすればよいのか、途方に暮れるようなお気持ちになられることと存じます。特に、これまで仏事や葬送の儀礼にご縁が薄かった方にとっては、その不安は計り知れないほど大きなものでしょう。
しかし、どうぞご安心ください。そのような切羽詰まった状況や、深い悲しみのなかにあってこそ、私たち光顔寺は、皆様の心にそっと寄り添い、浄土真宗の温かい教えに基づいて、故人さまを敬虔に、そして心穏やかにお見送りするためのお手伝いをさせていただきたいと願っております。
このページでは、特に富山県・石川県にお住まいの皆様が、臨終の際のお勤め(浄土真宗本願寺派では「臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)」と申します。「枕経(まくらぎょう)」という言葉は用いません)に関して、「いざという時、どこに、どのように相談すれば良いのか」という切実な疑問にお答えし、私たち光顔寺が具体的にどのようなサポートをさせていただけるのかを、できる限り分かりやすくご案内いたします。
光顔寺へのご連絡:ためらわずに、まずはお電話ください
ご連絡のタイミング
人生の最期を迎えられるということは、ご本人にとっても、そしてご家族にとっても、きわめて厳粛で、一度きりの大切な時です。
- 医師よりご臨終を告げられた直後。
- あるいは、明らかにその時が近いと予感された時点で、事前にご相談いただくことも決して間違いではありません。むしろ、心の準備のため、またいざという時に慌てないためにも、早めのご相談はとても大切です。その方が、より落ち着いて故人さまと向き合う時間を持つことができるかと存じます。
ご連絡方法
まずは光顔寺へお電話にてご連絡ください。
光顔寺 代表電話番号(石動祖廟・富山祖廟・魚津祖廟共通):0766-73-8756
日中はこちらの代表電話におかけください。事務所スタッフまたは僧侶がご対応いたします。
【特に深夜・早朝(夜21時~翌朝8時頃)のご連絡について】
深夜から早朝にかけての時間帯は、他の法務や相談対応中の場合に加え、間違い電話などの可能性も考慮し、1~2回の着信だけですと、こちらから折り返すことでかえってご迷惑をおかけしないかと、対応を躊躇する場合がございます。
そのため、大変恐縮ですが、この時間帯に緊急のご連絡(ご逝去直後など)をいただく際は、以下のご協力をお願いできますと、より迅速で確実な対応に繋がります。
①まず、緊急連絡先(僧侶直通:080-1335-3902)へお電話ください。
②もし電話に出ない場合は、続けてショートメッセージ(SMS)で、お名前と「父が亡くなりました。折り返しお願いします」といった簡単なご用件をお送りください。
このように**「お電話の着信」と「SMS」をセットでいただくことで、私どもは緊急事態であると即座に判断し、最優先で折り返しご連絡を差し上げます。** この一手間が、皆様の最もお辛い時に、私たちがより早く寄り添うための大切な繋がりとなります。どうぞご協力をお願いいたします。
なお、事前のご相談など、急を要さないご用件の場合は、お電話を一度いただくか、SMSをお送りいただければ、日中の時間帯にこちらから改めてご連絡させていただきます。
いずれの場合も、皆様からのご連絡は私たちにとって非常に大切なものであり、確認次第、心を込めて対応させていただきます。お電話をいただくことが、私たちと皆様を繋ぐ最初の、そしてとても大切な一歩となります。どうぞご遠慮なく、ご頼りください。
お伝えいただきたいこと
お電話の際に、落ち着いて以下のことをお伝えいただけますと、その後の対応がスムーズに進みます。もし動揺されていて、うまくお話しできないようでしたら、その旨もお伝えくだされば、こちらから丁寧にお伺いいたします。
- お亡くなりになった方のお名前、ご年齢、ご住所
- 現在いらっしゃる場所(例:ご自宅、〇〇病院など)
- ご連絡をくださった方のお名前、故人さまとの続柄、ご連絡先のお電話番号
- 現在の状況(例:先ほど医師に臨終を告げられました、これから自宅へお連れする予定です、など)
- もし、普段お付き合いのある菩提寺(所属寺院)が他におありの場合は、そのお寺さまのお名前もお伝えいただけますと幸いです。
光顔寺のサポート体制:私たちがお手伝いできること
ご連絡をいただいた後、光顔寺の僧侶が心を込めて対応させていただきます。
僧侶が駆けつけるまで
まずお電話にて、ご遺体の安置について簡単にご説明させていただきます。浄土真宗本願寺派では、お釈迦様の涅槃(ねはん)のお姿に倣い、頭を北に、お顔を西に向ける「頭北面西(ずほくめんさい)」が望ましいとされています。西方に阿弥陀さまのお浄土があるからです。しかし、これはあくまで理想であり、ご自宅の構造や間取り、あるいはご安置される場所の状況によって、この通りにできなくても全く問題ございません。ご無理のない範囲で、柔軟に対応していただいて結構です。 また、ご自宅に浄土真宗のお仏壇がある場合、必ずしもお仏壇が西向きに安置されているとは限りません。そのような場合でも、お仏壇のご本尊(阿弥陀如来さま)がいらっしゃる方向そのものが西方浄土であると考えますので、ご遺体の向きとお仏壇の向きが異なっていてもご心配には及びません。何よりも大切なのは、故人さまが安らかにお休みになれるよう、そしてご家族がお手を合わせやすいように配慮して整えていただくことです。
もしご自宅にお仏壇がある場合は、故人さまのお身体(特に足先)がお仏壇(阿弥陀さま)に直接向かないように、少し斜めにするなどご配慮いただければと存じます。これは、ご本尊である阿弥陀さまへの敬意を示すためです。
このようなご準備について、お電話口で一つひとつ丁寧にご案内いたしますので、どうぞご安心ください。過度なご心配や、「何か特別な儀式をしなければならない」「作法を間違えたら大変だ」とお考えになる必要はございません。阿弥陀さまは、どのような状況であっても、常に故人さまと、そして悲しみのなかにいらっしゃる皆様のおそばにおられます。
僧侶到着後
僧侶がご自宅、あるいは病院や施設などご指定の場所へお伺いいたします。
- まず、故人さまとご対面させていただき、謹んでお線香をあげさせていただきます。ご家族の皆様もご一緒にお手を合わせください。
- その後、ご家族や親しい方々とご一緒に、臨終勤行をお勤めいたします。前の項目「臨終勤行とは」でも詳しくご説明いたしましたが、これは故人さまが阿弥陀さまの限りない光明に導かれ、安らかにお浄土へ往かれることを見守り、そして遺されたご家族の皆様が阿弥陀さまの絶対的なお救いを信じ、揺るぎない安心をいただくための、最初の大切なお勤めです。このお勤めを通して、故人さまへの感謝の思いを新たにし、阿弥陀さまのお慈悲に包まれる静かで厳粛な時間を共有いたします。
- お勤めに必要な**お経の本(聖典)は僧侶が持参いたします。**皆様にご用意いただくものは特にございませんが、もしご自宅のお仏壇におリンがございましたら、そちらを使わせていただきます。お持ちでない場合や、病院などお仏壇のない場所でのお勤めの場合は、葬儀社の方が準備されることもございますので、その都度ご案内いたします。
精神的なサポートと今後のご相談
臨終という現実は、たとえ覚悟をしていたとしても、深い悲しみと、時には混乱をもたらすものです。私たち僧侶は、そのようなご家族の皆様のお気持ちに静かに耳を傾け、阿弥陀さまの教えを通して、少しでも心の安らぎを得ていただけるよう努めさせていただきます。故人さまの生前のお話や、皆様のお気持ちなど、どのようなことでもお聞かせください。
どんな些細なことでも、ご不安なこと、疑問に思われることがあれば、どうぞ遠慮なくお話しください。臨終勤行の後、今後の葬儀の段取りや日程などについても、親身になってご相談に応じます。 なお、光顔寺では特定の葬儀社との提携関係はございません。私たちは葬儀社の下請けとして儀式を行うのではなく、あくまで皆様の仏事の依り所として、独立した立場で法務を執り行います。ただし、長年の経験に基づき、皆様のご要望や状況を丁寧にお伺いした上で、故人さまをより良い形でお送りするためのお手伝いをしてくださる、信頼できる地域の葬儀社を公平な視点からご紹介させていただくことは可能です。皆様が安心して故人さまとのお別れに臨めるよう、お手伝いできれば幸いです。
この「いざという時」は、故人の歩んでこられた人生を深く偲び、そのかけがえのないご縁に心からの感謝を捧げるとともに、私たち自身の生き方や本当に大切にすべきものは何かを静かに見つめ直す、厳粛でありながらも精神的に豊かな時間となるかもしれません。 これまで様々なご経験を重ね、ご自身の道を切り開いてこられた皆様にとっても、また、日々の生活の中で自己の成長や心の向上を願い、誠実に努力を重ねてこられた皆様にとっても、阿弥陀さまの限りない慈悲の教えに触れることは、新たな視点や深い安らぎをもたらす機縁となり得ます。浄土真宗の教えは、何か特別な修行や功績、あるいは熱心な活動によって自ら救いを獲得する道ではなく、ただ阿弥陀さまの「すべての人を、ありのままの姿で必ず救う」というお誓いを信じ、お任せするだけで、どのような人でも等しくお浄土へ往き生まれ仏となることができると説きます。この絶対的な他力のお救いのなかに身を置くことで得られる、揺るぎない心の安心感は、人生のどのような局面にあっても、私たちを根底から支える確かな依り所となるでしょう。
もし、光顔寺がどのような思いで法要を営み、どのような教えをお伝えしているのか、その雰囲気や私たちが大切にしている儀礼のあり方について、事前に少しでもお知りになりたいとお考えでしたら、当寺で年間を通じて厳修しております各種法要にご参詣いただくことも一つの方法です。どなたでもお越しいただけますので、ご関心がおありでしたら、どうぞお気軽に日程などお問い合わせください。そのご縁を通して、私どもの寺院や僧侶の姿勢を感じていただければ幸いです。
お心遣い(お布施)について
臨終勤行やその後のご葬儀に際しましては、古くからの慣例として、お布施(おこころざし)をお預かりいたしております。これは、阿弥陀さまの尊い教えを皆様にお伝えし、いつでも安心してお参りいただけるお寺という大切な場所を維持し、そしてこのような厳粛な儀式を滞りなく執り行うために、皆様からお寄せいただく温かい「み教えを支えるお心遣い」として、大切に頂戴するものです。
お布施についてご不安やご不明な点がおありになるのは当然のことと拝察いたします。そのため光顔寺では、ご依頼をいただいた際に、**それぞれの儀式における懇志(お布施)の目安について、丁寧にご説明させていただいております。**この目安は、僧侶が日々安心して法務に専念し、皆様への大切なご奉仕を継続していくために、そしてお寺の護持運営を安定的に行っていくために、必要なお支えとしてお示ししているものです。 また、ご葬儀に関するお布施につきましても、**ご本人さまやご家族さまがご生前に、心積もりとしてお知りになりたいという場合には、どうぞご遠慮なくご相談ください。**事前に詳細をお伝えし、ご納得いただいた上で、心穏やかにその時をお迎えいただけるようお手伝いさせていただきます。
お示しする目安は、私どもが真心を込めて法務を執り行い、阿弥陀さまの教えを未来へと伝えていくための大切な基盤となります。皆様には、この趣旨をご理解いただき、**お伝えする目安を基にお心をお寄せいただくことで、お寺の護持運営が成り立っております。**長年にわたりお寺を護り支えてくださっている多くの門徒の皆様、そして新たにご縁を結ばれる皆様からのこの温かいご協力があってこそ、私どもは安心して法務に励み、皆様の心の拠り所としてのお寺の役割を果たし続けることができるのです。
もちろん、金額の多寡によって仏さまのお慈悲が変わることは一切ございません。しかしながら、お寺としての活動を持続し、皆様へのご奉仕を滞りなく行っていくためには、お示しする目安に沿ったお心遣いを賜りますよう、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。特別なご事情がおありの場合は、ご遠慮なくその旨ご相談いただければと存じます。
このようにお布施についてお伝えすることは、皆様にご不安なく、そして清々しいお気持ちで大切な儀式に臨んでいただきたいという願いからでもあります。ご不明な点がございましたら、どのようなことでも僧侶にお尋ねください。
故人を偲ぶ、安らぎの場所として:光顔寺納骨堂のご案内
お見送りを終えられた後も、故人を偲び、阿弥陀さまのお慈悲に触れ、心静かにお参りいただける場所として、光顔寺では納骨堂もご用意しております。近年のお墓事情の変化や、様々なご家庭のご事情、そしてお一人おひとりの想いにお応えできるよう、多様な形態がございます。ご関心がございましたら、どうぞいつでもお気軽にご相談ください。たとえご親族がニューヨークのような海外の遠隔地にお住まいの場合でも、将来にわたって安心して故人を偲べるよう、お参りのしやすい環境づくりを心がけております。
おわりに:いつでもあなたのそばに、光顔寺はございます
「いざという時」は、誰にとっても、いつ、どのような形で訪れるか予測できません。そのような時に、少しでも皆様のお心の支えとなり、具体的なお力になれるよう、光顔寺は常に門戸を開いております。
富山県、石川県で、臨終の際のお勤め(臨終勤行)や、ご葬儀、その他仏事に関してご不安やお困り事がございましたら、どうぞためらうことなく、私たち光顔寺にご連絡ください。阿弥陀さまの温かいお慈悲の眼差しのもと、故人さまを敬虔に、そして厳粛にお見送りし、遺された皆様が深い悲しみのなかにも確かな安心感を見出し、その後の日々を心安らかに、そして前向きに歩みだせるよう、誠心誠意お手伝いさせていただきます。
この後、故人さまをより丁重にお浄土へとお送りするための大切な準備であり、仏弟子としてのお姿を敬虔に整えさせていただく、「感謝を込めたお見送りの荘厳(おしょうごん) ~ご納棺のお勤め(納棺勤行)~」について、詳しくご説明いたします。