【仏教ブログ】聖徳太子と親鸞聖人 2021年07月01日 00:07

光顔寺明照廟堂(光顔寺 納骨堂)のスタッフ、仏教アドバイザーの宮田秀成です。

今年(2021年)は、聖徳太子1400回忌の年です。浄土真宗本願寺派でも、今年4月に法要が行われました。

聖徳太子(574-622)と親鸞聖人がどんなつながりがあるのかと不思議に思う方もあると思います。実は、親鸞聖人は大変聖徳太子のことを尊敬されており、200首の和讃を作られています。

聖徳太子は、日本に本格的に仏教を導入された方で、法隆寺、四天王寺などを建立され、「法華経」「勝鬘経」「維摩経」の義疏(三経義疏)(解説書)を作られたと言われています。また、十七条憲法でも有名な方です。

親鸞聖人は、この聖徳太子がおられなかったら私はこの日本で仏教を学ぶことはできなかったし、阿弥陀仏に救われることもなかったとされています。和讃の中では、聖徳太子のことを「観音菩薩の化身」「日本のお釈迦さま」とまで言われています。

救世観音大菩薩

 聖徳皇と示現して

 多々のごとくすてずして

 阿摩のごとくにそひたまふ(皇太子聖徳奉讃)

(現代語)

救世観音大菩薩は、この日本に聖徳太子となってこの世に現れて、父のように私を捨てないで、母のように私に付き添って下さるのです。

和国の教主聖徳皇

 広大恩徳謝しがたし

 一心に帰命したてまつり

 奉讃不退ならしめよ(皇太子聖徳奉讃)

(現代語)

日本の教主(お釈迦さま)である聖徳太子の広大なご恩は感謝しつくすことができません。二心なく太子のみ言葉に従って、阿弥陀如来に帰依し奉り、本願他力を信じ、怠ることなくずっとほめたたえ奉りましょう。

今日、日本に仏教があるのは当たり前のように感じますが、元々日本には仏教はなく、聖徳太子の時代は「外国の宗教」でした。聖徳太子の様々な尽力によって日本に本格的に仏教が伝わるようになりました。

遠く離れたインドで生まれた仏教が、この日本に伝わったのも聖徳太子のお陰であったということを親鸞聖人は大変感謝をしておられます。浄土真宗だけではなく、広く日本仏教の大恩人にあたる方が聖徳太子です。

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宮田秀成/光顔寺・仏教アドバイザー(真宗教義、脱カルト担当)

Profile
1993年に宗教法人浄土真宗親鸞会に入信、10年間親鸞会講師として活動。
脱会後、親鸞会の教えの誤りに気づき、本願寺派の教えを中心に学びなおす。
現在、浄土真宗本願寺派光顔寺(富山)信徒。
   光顔寺スタッフ。仏教アドバイザー。